交互浴ファンの皆さま、毎日良いセッション行えていますでしょうか?
超絶・最高に気持ちいい交互浴ですが・・・そこにはデメリットがいくつかあることをご存知でしょうか?
そこで今回は、「交互浴のデメリット」をテーマにお話していこうと思います。
正しく気持ちいい交互浴をするためにも、交互浴のデメリットを知っておくことは重要です。
せっかく気持ちの良い交互浴、「知らずにダメなことしていた」なんてことにならないようにしたいですね。
- 交互浴のデメリットとは?
- 交互浴をしない方がいい人
- 危険な交互浴方法とは?
- 交互浴の危険を回避するために
交互浴にトライしてみたいと思う人はしっかり頭に入れて、習慣化している人は自分のやり方を振り返ってみる意味で、本記事を活用していただければと思います。
交互浴のデメリットとは?
交互浴のデメリット、それは「やり方しだいで危険性があること」に尽きます。場合によっては命に関わります。
せっかくメリットの多い交互浴ですから、デメリットをなくしたいと思いませんか?そのために「交互浴がどう危ないか?」を知っておく必要があるのです。
交互浴をしない方がいい人|ヒートショックのリスク大
交互浴をしない方がいい人は以下です。
- 高血圧の人
- 動脈硬化の傾向がある人
- 心臓に持病がある人
- 高齢者
該当する人は、交互浴をすることでヒートショックになる可能性が高いです。
ヒートショックとは、急激な温度変化により血圧が急変し、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こすことを言います。詳しくはこちら。
ヒートショックは、主に入浴中に起き、浴室と脱衣室の温度差によって引き起こされます。
それならば、熱い湯舟と冷たいシャワーを繰り返す交互浴・・・ヒートショックのリスクが高いことは容易に想像できます。
ただでさえ、ヒートショックで年間一万人を超える人が入浴中にお亡くなりになっているそうです。
このような事故を減らすためにも、自分のためにも、まず交互浴をしていいのかどうかを考える必要があります。
主治医に尋ねてみてもいいかもしれませんね。
交互浴を始める場合、該当者は注意が必要だということを頭に入れておいてください。
危険な交互浴方法とは?
ここでは、交互浴時に避けるべきこと、間違った入浴方法についてご紹介します。
飲酒|血圧低下や脱水症状
アルコール飲んだ状態での交互浴は絶対にやめてください。
アルコールは血管を拡張させ、血圧を下げる効果を持っています。
同様に、交互浴では湯船につかることで血管は拡張し、血圧は下がります。
つまりは、飲酒をした後の交互浴は、血圧を大きく低下させます。
ヒートショックの原因は、血圧の大きな変動です。
血圧に大きく作用する飲酒は、交互浴と相性が悪いです。
また、アルコールの分解には水が必要な上に、アルコールは利尿作用も大きいです。飲酒によってただでさえ水分が必要なのに、交互浴で汗をかくとどうなりますか?
脱水症状を引き起こします。この点でも飲酒と交互浴は相性が悪いと言えます。
ちなみに、アルコールを飛ばすためにサウナに入ったり、お風呂で汗をかこうとする人いますよね?
あれは間違いで、汗で体内の水分が失われ、アルコールの分解を遅らせます。汗と一緒にアルコールやアセトアルデヒドが飛んでいくこともないです。
食後|血流の分散
食後すぐの交互浴はおすすめしません。
食後は血液が消化器系に集中してしまうためです。
血液には消化された食べ物の栄養素を運搬するという重要な役割があります。
食後のタイミングで交互浴を始めてしまうと、体の血液のめぐりが良くなるため、消化器系に集中するはずの血液が他に分散してしまうと言われています。
分散してしまうと、消化に関わる血液が減ってしまうため、血液の重要な役割が果たされにくくなるなるのです。
筆者の体感としても、食後すぐに交互浴をしてしまうと以下の傾向にありました。
- なんだか気持ち悪い
- いつもの感覚と違う
気持ち良く健康に良い交互浴をするためにも、食後すぐの交互浴はやめた方が無難でしょう。
具合が悪いとき
風邪気味だったり、「体調が優れないな」って時に交互浴をすることはおすすめしません。
そのような時に交互浴をしても気持ち良さを感じることは難しいですし、なにより体調が悪化します。
交互浴をすると、心拍数があがりスポーツをしているような状態になります。
風邪をひいているのに、スポーツをしてしまった経験ありませんか?めちゃくちゃ体調悪化しますよね。
それと同じ感覚と思って大きな間違いはないでしょう。
何においても無理は禁物ということです。
我慢
暑くてどうしようもないのに湯船で我慢し続けること、これも良くないです。
生理学的に言うと、暑くてどうしようもないと感じる時点で、体から「湯船から出ろ」という指令が出ているということです。
それを我慢して、汗を出して・・・。そんなことしていると、確実に体調不良になります。
心拍数も高い状態で維持し続けられるわけですから、心臓への負担も大きいです。
たまにサウナでも我慢比べのように顔をしかめて、汗をダラダラかいているおじさんがいますが、あれも良くないということですね。
交互浴は我慢くらべではないですので、自分が気持ちが良いと感じられる程度にしておくのがベストだと思います。
ちなみに我慢したらどうなるのか、やっちゃいけないんですけど実験でやってみました。気になる方は以下の記事をチェックしてみてくださいね。本当に体調悪化しました(笑)。
長時間の水シャワー
長時間の水シャワーは、体が冷え切ってしまいますのであまり良くないです。
へたすると風邪をひきます。
また、体を冷やし切ってしまうと、交互浴の休憩のリラックス効果が薄れてしまいます。
「体の芯はまだ熱をもってるけど、表面は冷えている」
このような状態がベスト。
個人の感覚で変わってきますので、自分に適したタイミングを見つけることが大事になってきます。
休憩なし|めまいやヒートショックに注意
休憩なしで交互浴を続けると、自律神経がおかしくなってしまいます。
温→冷をひたすら繰り返すということは、自律神経系の交感神経が常に高ぶった状態にあるということです。
交感浴は、副交感神経が高まり「ホッと」できる休憩をはさむことで効果が高まり、結果的に自律神経は整うのです。
そのため、交感浴において休憩は重要となります。
また、休憩をはさまないと、めまいやヒートショックのリスクも高まります。
そのような事故を防ぐ意味でも、しっかり休憩をとることが大切です。
交互浴の危険を回避するために
ここでは、交互浴の危険を回避するために、気をつけておくことをご紹介します。
心拍数に注意
交互浴のやり方が自身に合っているかどうか見極めるために重要です。
あまり心臓がバクバクいっている状態を維持するのも体に悪いですし、逆に心拍数が全く上がっていないのも交互浴の意味がないです。
最大心拍数をご存じでしょうか?
最大心拍数とは「拍動がもっとも速くなった場合の限界値的な心拍数」のことで、以下の式で計算することができます。
参考に、筆者は31歳なので、最大心拍数は189となります。
筆者の経験上、最大心拍数の70%である133くらいが、交互浴に適した心拍数の最大値だと思っています。
ですので、そこまで心拍数が上昇したら水を浴びるという風に心拍数で交互浴を管理することも可能になります。
ちなみに筆者は、お風呂でこれを使って心拍数を計測しています。
心拍数で交互浴を管理すると、数値でタイミングを見極められるため簡単ですし、自分に合った交互浴を楽しむことができるようになります。
交互浴と心拍数の関係については以下の記事に詳しくまとめました。
無理を絶対にしない
無理は絶対にやめてくださいね。百害あって一利なしです。
- 湯船につかって熱さを我慢する
- 水を無理に浴びる
- もうのぼせそうなのに交互浴を繰り返すetc
自分の体に問いかけて、なにごとも適度にということが大切です。
水分補給はしっかりと
水分はしっかりとるようにしてくださいね。
たまに、汗で水分が外にでることにより体重が減って、それをダイエットと勘違いする人もいますが、それは間違いですよ。
しっかり水分補給して、しっかり汗をかく。これが良い交互浴のコツです。
脱水症状となって具合が悪くならないように、そして交互浴を最大限楽しむためにも、しっかり水分補給しましょう。
「水分補給をしっかりする!」などの「交互浴のコツ」については以下の記事にまとめています。
交互浴のデメリットまとめ
まとめると、交互浴の危険な入浴法は以下になります。
- 飲酒後の交互浴
- 食後すぐの交互浴
- 具合が悪い時の交互浴
- 我慢をする
- 体を冷やしすぎる
- 休憩をしない
また、高血圧の人、心臓に持病がある人、特に高齢者の方は、交互浴する場合は注意が必要です。
水分補給をしっかり、体調が良い時に、無理をせずにをモットーに、より良い交互浴を追求しましょう。
そのためにも、今回のテーマである「交互浴の危険性」をしっかり理解することが重要です。
ご自身の交互浴を振り返ってみて、改善できる部分はぜひ改善していきましょう。
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