TP-Linkスマートドアホン「Tapo D230S1」をレビューしました。
玄関での対応を「後付け」で便利にするスマートデバイスでした。
宅配便の利用、増えましたよね〜。
我が家でも、ここ数年で宅配のは倍以上に増えました。
それで気になりはじめたのが「玄関での宅配業者の対応」です。
- 置き配にするのは心配
- 宅配ボックスかない
- 家を空けることが多い
宅配業者さんにもうしわけないことも、これまで何度かありました。
そんな我が家のケースで役立つのが「スマートドアホン」。
外出先から玄関対応でき、「急な対応もなんとかなる」、便利なアイテムです。
Amazon社の「RING ドアベルプラス」が有名ドコロですね。
が!ちょっとお高いんですよコレ。
そこで、その半額程度で買えるスマートドアホンを紹介します。
それが、TP-Linkのスマートドアホン「Tapo D230S1」です。
実際に使ってみて、「超多機能なドアホン」でびっくり。
出先から来客対応できるだけでなく、
- バッテリー駆動で配線いらず
- 人物検知で防犯対策になる
- 動画や画像はハブ側のストレージに保存され便利
使える場面が多く使い勝手も良いので、我が家のスマートホームー軍に昇格です。
- スペック
- 開封・外観
- 使い方
- メリット・デメリット
- こんな人におすすめ
以下、ていねいにレビューしていきます。
- 出先でも来客対応ができる
- バッテリー駆動で配線いらず
- 人物検知で防犯対策になる
- 動画や画像はハブ側のストレージに保存され便利
- 一般的なドアホンの代わりにはなりにくい
- バッテリーにアクセスしづらい
TP-Link Tapo D230S1のスペック
製品名 | Tapo D230S1 | |
---|---|---|
カメラ | イメージセンサー | 1/2.7“ |
レンズ | F/NO:2.1 | |
ナイトビジョン | 850nm IR LED(最長約7.6m) | |
防塵・防水規格 | IP64 | |
視野角 | 対角160° | |
解像度 | 2K 5MP(2560 × 1920px) | |
ビデオ | フレームレート | 15fps |
ビデオ ストリーミング | 2K 5MP | |
音声圧縮 | G.711 | |
動画圧縮 | H.264 | |
音声 | 音声通話 | 双方向通話 |
音声入力&出力 | マイクおよびスピーカー内蔵 | |
ネットワーク | プロトコル | TCP/IP, ICMP, DNS, HTTPS, TCP, UDP |
ワイヤレスセキュリティ | WPA/WPA2-PSK | |
規格&プロトコル | IEEE 802.11b/g/nベース 2.4GHz(ドアホン接続専用) ※ドアホンをWi-Fiルーターへ直接接続はできません。 RJ-45 100Mbps LANポート ※ハブのみ搭載、システムのインターネット接続用 4GB~512GBのSDHCまたはSDXCカード(SDカードには非対応)・ DHCPで運用された有線LANネットワークによるインターネット接続 ※ドアホン~ハブ間は無線、ハブ~インターネットは有線LANで接続します。 | |
セキュリティ | SSL/TLS 128ビットAES暗号化 | |
周波数 | 2.4GHz | |
アクティビティ通知 | トリガーの条件 | 動体検知・荷物検知・人物検知・ペット検知・車両検知 |
通知 | 通知・スナップショット(Tapo Care利用時) | |
環境 | 動作環境温度 | -20℃~45℃(-4°F ~113 °F) |
保存環境温度 | -20℃~45℃(-4°F ~113 °F ) | |
動作環境湿度 | 10%~90%RH, 結露を避けてください | |
保存環境湿度 | 5%~90%RH, 結露を避けてください | |
ハードウェア | ボタン | 【ドアホン】 Reset(初期化)/SYNC(同期)ボタン 盗難防止ボタン 【ハブ】 Reset(初期化)ボタン SYNC(同期)ボタン |
LEDインジケーター | 【ドアホン】 システムLED 【ハブ】 システムLED | |
アダプター入力 | 【ドアホン】 100-240V, 50/60Hz 【ハブ】 100-240V, 50/60Hz, 0.3A | |
アダプター出力 | 【ドアホン】 5.0V, 1.0A 【ハブ】 9.0V, 0.85A | |
製品寸法 (幅 x 奥行き x 高さ) | 【ドアホン】 146×54.5×35.5mm 【ハブ】(L x W x H) 71.45×71.45×31.25mm |
TP-Link Tapo D230S1の開封・外観
ここでは「TP-Link Tapo D230S1」の開封および外観チェックをします。
開封
それでは開封していきます。
内容は以下です。
- Tapo D230S1
- Tapo H200
- Tapo A100(バッテリー)
- DC電源アダプター
- LANケーブル
- USBアダプター
- USBケーブル
- 取り付け用ネジ&アンカー
- 3Mシール
- 取り付け用位置決めシール
- 台座
- ドアホン取り外し用ピン
- かんたん設定ガイド
- 保証書
取扱説明書は日本語です。
設置、初期設定など、わかりやすく、くわしく記載されています。
取り付け用のパーツも各種付属します。
- 両面テープで固定
- ネジで固定
この2パターンがメインですね。
LANケーブルおよび充電用のUSBケーブルも付属します。
充電器まで付属するのはうれしいポイントです。
バッテリーはひとつ付属します。
マイクロUSBで充電なので、ここType-Cだったらうれしかったですね。
専用のハブ(Tapo H200)も付属します。
スピーカー付きのハブで、スマートドアホンが押されると、ここから「ピンポーン」と鳴る仕組みです。
チャイム音は変更可能です。
LANケーブルを接続することで、スマートドアホンをインターネットにつなげる役割があります。
LANケーブルを使わなくても、Wi-Fi経由でも接続可能です。
マイクロSDスロットがあり、ストレージとして利用できます。
スマートドアホンで記録した動画や画像はこちらのストレージに保存されます。
背面にはスベリ止めが付いていて、設置の際は役に立ちます。
ハブ本体はコンパクトかつ薄いので、設置場所には困らないですね。
外観
それではスマートドアホン本体を見ていきます。
- カメラレンズ
- モーションセンサー
- スポットライト
- 呼び出しボタン
これらで構成されています。
くわしい構成は以下です。
本体真ん中にあるのがスポットライト、かなり明るいです。
夜でも明るく照らしてくれるので、カラーで画像チェックできます。
下のベルのアイコン部分が呼び出しボタンになります。いわゆる、ピンポーンするボタンです。
呼び出しボタンを押せば、ハブから音がなる仕組みです。ここらへんは一般的なドアホンと使い勝手は同じですね。
付属のシールで、呼び出しボタンに「ここを押す」の表示ができます。
カチッとした押し心地です。
薄さはこれくらい(35.5 mm)。厚すぎるとやだな〜と思っていたのですが、薄くて助かりました。
薄いので設置もラクだし、悪目立ちしないので◎です。
底部にはスピーカー、上部にはバッテリー取り外し用のピンの差込口があります。
背面は両面テープの固定箇所となっています。
背面を外すとバッテリーにアクセスできます。
バッテリーを入れると、前面のステータスLEDがオンになりました。
サイズはこのくらい。手のひらより少し大きめですがコンパクトサイズです。
カードやiPhone SE3と比較しても、コンパクトさが伝わるのではないでしょうか。
TP-Link Tapo D230S1の使い方
ここでは「TP-Link Tapo D230S1」の使い方を紹介します。
初期設定
ここでは、初期設定の方法を紹介します。
スマホのTapoアプリの右上の+をタップ、「ハブ」、「ドアベル」を選びます。
ハブでは「Tapo H200」、ドアベルでは「Tapo D230」を選びます。
Tapo D230の背面を付属のピンを使って外します。ピンの差込口にグッと差し込むと、カチッと外れる仕組みです。バッテリーを入れると、LEDが赤と緑に点滅します。
スマートドアホンとハブをペアリングします。追加したハブをタップして、ドアベルとハブを近づけます。ドアベル側にあるSYNC/RESETボタンを長押し、ペアリングモードを有効にします。
うまくいかない際は、SYNC/RESETボタンさらに長押し、初期化するとうまくいくようです。うまくいくと、Tapo D230が選択できるようになります。
Tapo D230の、名前、場所、アイコンを選びます。
TP-Linkが提供するクラウドストレージを利用可能です。月々利用料金がかかりますが、マイクロSDカードを別途用意したくない人には選択肢になると思います。
これで初期設定は終わりです。
設置方法
ここでは、設置方法を紹介します。スマホアプリに沿って設置すればOKです。
まず、設置場所のチェックを行います。
Wi-Fi信号が届いているか、映像に問題はないかをチェックします。
両面テープもしくは付属のネジを使って取り付けを行います。取り付け方法はアプリ上で確認できるので分かりやすいです。
プレビュー映像をチェックしたら、設置は完了です。
アプリ
ここでは、専用のスマホアプリを簡単に紹介します。以下の画像がアプリのトップです。
黒塗りの部分にリアルタイムの映像が表示されます。(プライバシーのため、映像は黒塗りにしています)。
映像下のアイコンを押すことで、以下を実行可能です。
- 画像の撮影
- 録画
- ドアホン周りの音を聞く
- 双方向通話
「トーク」ではドアホン経由で会話ができます。
また、「プライバシーモード」をオンにすると、ストリーミングや録画ができなくなります。
「クイック応答」では、定型文を読み上げてくれます。とっさの時に便利です。
別途、カスタム音声の追加もできます。
「自分の声で対応できる」てのが良いですね。
設定で主だったトコロを紹介します。
まずは「検知」について。各検知のオンオフを設定できます。目的に応じての設定をおすすめします。
「アクティビティゾーン」では、検知する領域を設定できます。誤作動を防ぐだけでなく、バッテリーの温存にもなりますよ。
また、チャイム音の変更も可能です。デフォルトで多数の音が用意されています。
マイクロSDカード管理も簡単できますよ。
TP-Link Tapo D230S1のメリット
ここでは「TP-Link Tapo D230S1」を使ってみてわかったメリットを紹介します。
以下4点です。
- 出先でも来客対応ができる
- バッテリー駆動で配線いらず
- 人物検知で防犯対策になる
- 動画や画像はハブ側のストレージに保存され便利
出先でも来客対応ができる
出先から来客対応ができるのが、本機の1番のポイントです。
カメラ | 誰が来たのかをチェックできる |
マイク、スピーカー | 双方向通話ができる |
スマホアプリ | 定型文で来客対応できる |
今までできなかったことができるようになるのは素晴らしいですね。
こんな使い方をしています。
スマートウォッチにも通知すると、素早い対応も可能です。
特にこんな時に便利に感じました。
来客チェック | 対応するべき人か必要ない人かが、スマホでチェックできる |
会話ができる | 出先からでも来客と会話ができ、宅配の際に助かる |
定型文で応答(クイック応答) | ボタンひとつで定型文の読み上げ可、とっさの対応に便利 |
在宅中でも使えますが、やはり出先からが1番実力を発揮してくれますね。
クイック応答は以下のようなものがあり、自分でも追加可能です。
- ただいま応答できません。呼び出し履歴を記録します
- 置き配でお願いします
- 少々お待ち下さい
- 興味がないのでお帰りください
- 私有地に入らないでください。映像は警察に提出されます
急な来客や宅配、訪問販売対策など、使える場面が多いと感じました。
特に、宅配業者さんに迷惑かけるケースを減らせそうです。
バッテリー駆動で配線いらず
使い勝手をグッと向上しているのが「バッテリー駆動」な点です。
6,700mAhのバッテリーで、最長180日間持ちます。
ただそれだけでなく、
設置がラク | バッテリー駆動で配線がいらない |
見た目がキレイ | 配線がなくゴチャゴチャしない |
設置場所に制限がない | コンセントの近くに設置する必要がない |
カメラ付きのスマートデバイスって、コンセントから電源とるものが多いんですよ。
それがバッテリー駆動で、圧倒的に使い勝手がよくなりました。
基本どんな場所でも設置できますし、ケーブルを這わせる必要もありませんからね。
「スマートデバイスはこうでなくっちゃ」と思える、そんなポイントでした。
バッテリー入れて好きな場所にペタ、このラクさにおどろくはずですよ。
人物検知で防犯対策になる
対応AIが優秀で、カメラ先の状況を検知、スマホにもれなく通知します。
例えば、以下が検知可能です。
- 動体検知
- 人物検知
- ペット検知
- 車両検知
- 荷物検知
実際に使ってみて、人やモノを高精度に検知するので、信頼性は高いですね。
だからこそ、防犯対策として優秀です。
- カメラで人やモノを検知、ふるい分け
- スマホに通知、現状を把握
- 録画、自動で保存
これだけしてくれれば、緊急時にも大いに役立ってくれます。
双方向通話や定型文応答を使えば、カメラ前への警告も可能ですしね。
自宅の防犯性をグッと向上してくれる良デバイスだと感じました。
「安心を買う」意味でも、「Tapo D230S1」は価値がありますね。
また、ペット検知や自動車の検知もできるので、使い道も多いと感じました。
- 野生生物の記録、対策に
- 駐車場の管理、違法駐車などに
- いやがらせやルールを守らない人対策に
日常の困ったことに、簡単に、リーズナブルに対応できます。
動画や画像はハブ側のストレージに保存され便利
撮影した動画や画像は、専用ストレージ(マイクロSDカード)に保存されます。
このマイクロSDカード、スロットが専用のハブ側にあり、ハブ側で管理ができます。
ハブは屋内に設置できるので、アクセスがラクです。
- マイクロSDカードのデータをPCに移したい!
- 容量が少なくなったから新しいカードに変えたい!
- ストレージが不調だからマイクロSDカードをチェックするか!
こんな時にめちゃめちゃ便利。
この「ストレージへのアクセスのしやすさ」は、管理の面で大きなメリットだと感じました。
TP-Link Tapo D230S1のデメリット
ここでは「TP-Link Tapo D230S1」を使ってみてわかったデメリットを紹介します。
以下2点です。
- 一般的なドアホンの代わりにはなりにくい
- バッテリーにアクセスしづらい
一般的なドアホンの代わりにはなりにくい
使ってみて感じたデメリットが、「一般的なドアホンの完全な代用にはならない」こと。
一般的なドアホン | チャイム鳴る ⇒ 室内のモニターで確認 ⇒ すぐに対応 |
スマートドアホン | チャイムが鳴る ⇒ スマホで確認 ⇒ アプリ開くまで時間がかかる |
対応するまでの時間と手間に差があります。
在宅中ならば、一般的なドアホンで対応したほうがラクだしスムーズです。
ですので、スマートドアホンですべてを代用するには、少し無理があると感じました。
ただし、スマートドアホンのメリットが多いのも事実です。
その点で、一般的なドアホンとスマートドアホンは併用するのがベストかなと感じました。
現在活用中のドアホンのサブ的な用途で、スマートドアホンは導入するのをおすすめします。
バッテリーにアクセスしづらい
本体に格納されているバッテリーにアクセスしづらいです。
専用のピンを使ってガチャっと台座から分離し、ようやくバッテリーが取り出せます。
専用のピンと使う時点で不便ですし、作業も固くてやりにくかったです。
バッテリー自体は長持ちするので、交換の頻度は高くはないですが。
もう少し簡単な方法でアクセスできるとうれしかったですね。
TP-Link Tapo D230S1はこんな人におすすめ
- 出先から来客を確認、やりとりしたい人
- 自宅の防犯性能を上げたい人
- ドアホンをより便利に活用したい人
ドアホンがスマートになる点で、本製品は他にはない独自性があります。
「これしかない!」と、グサッと刺さった人も多いのではないでしょうか?
TP-Link Tapo D230S1のレビューまとめ
「TP-Link Tapo D230S1」を紹介しました。
ドアホンをスマート化した、これまで使ったことのないデバイスでした。
「これまでのドアホンにスマートカメラを合体した」、そんな使い勝手でしたね。
それだけで、なかなか便利!これまでできなかったことができるようになるものですね。
特に「出先から来客対応できる」点で、良いスマートホームデバイスだなと感じました。
暮らしはどんどん便利になっていきますね。
価格も「RING ドアベルプラス」の半額程度と手にとりやすいです。
ぜひスマートドアホン「Tapo D230S1」で、暮らしを変えてみてはいかがでしょうか?
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