脂肪肝と診断された皆さま。脂肪肝を恐れている皆さま。
わたくしごとですが、僕も、脂肪肝と診断された経験があります。
正直ね、当時「??????」ってなりましたよ。
まさか自分の肝臓がダメージを受けているなんて!!!
当時まだ20代、大きな病気もしてこなかった僕は戸惑いました。
でねー、いろいろ調べてみたんですよ。僕と同じような人たちのことを。
情報が・・・ない。
調べても調べても、病院のサイトの「同じような説明ばかり」がヒットし、患者の情報はほぼといっていいほどありませんでした。
・・・なら自分で書くか。
そう思い、今現在、キーボードを叩いている次第でございます。
本記事では、
- 脂肪肝とは?
- 脂肪肝と診断されるまでの流れ
- 当時の筆者のスペック
- 体感した症状について
- 改善するためにしたこと
- 脂肪肝と診断された後の話
- 脂肪肝改善後の変化
ここらへん。当時の僕が知りたかった「生の体験談」をお伝えしたいと思います。
- 健康診断がかんばしくなかった人
- 実際に脂肪肝になってしまった人
- 脂肪肝を予防したい人
こんな人たちは要チェックな内容となっております。
注意点としては、本記事はあくまで筆者、僕の場合のお話です。
自己診断等には用いないよう、よろしくお願いいたします。
前置きが長くなりましたが、本編に入っていこうと思います。
脂肪肝とは?
それでは早速ですが、「脂肪肝とはなんぞや?」ってお話からしていこうと思います。
医療従事者でない僕がとやかくいうのもあれなので、Wikipediaを引用しておこうと思います。
脂肪肝(しぼうかん、英語: fatty liver)とは、肝臓に中性脂肪が異常に蓄積した状態のことを指す。
組織標本にした場合は、肝細胞内に脂肪空胞が見られる。要約すれば、何らかの理由によって脂肪代謝の処理が追いつかない状況に陥ったため、肝細胞の中に脂肪が油滴のように溜まって、肝細胞が膨れている状態である。
希に疲労や腹部の軽い不快感を感じることがあるが特徴的な自覚症状は無く、非肥満者でも生じ肝障害の単なる合併症として捉えられていた上に、肝硬変などとは異なり未だ肝臓は可逆的な状態であるため、医師の関心が低く臨床的に軽視され臨床研究や対策が不充分と指摘されていた[3]が、研究の進展により肥満、内臓脂肪蓄積、インスリン抵抗性などの因子が加わることで心血管疾患の発症リスクが相乗的に高まることが報告されている[4]。
らしいです。
昔は大した病気だという認識はなかったようですが、今現在は、他の重篤な病気へとつながるおそれがあるので、しっかりと治していく必要があるとされているようです。
脂肪肝と診断されるまでの流れ
さてさて、それでは脂肪肝と診断された僕、「どのようにして脂肪肝だと診断されたのか?」を包み隠さず公開していこうと思います。
時間軸に沿って、当時の様子を書いてみました。
年1の健康診断で発覚
これまで大きな病気もせずに、健康診断もA評価ばかりでした。
体重が平均よりちょっと重かったくらいかな(笑)。
でね、その年の健康診断結果・・・「いつも通りの結果なんだろうなぁ」なんて思いながら封筒を開けました。
!!!!!!
診断結果を上から順に見ると、なんとABCDE評価の中の「E評価」があるではありませんか。
一瞬無言になりましたよ。Eってどゆこと?みたいな。
引っかかったのはご存じ「肝機能」の項目。
- AST(GOT)
- ALT(GPT)
- γ-GDP
この中のASTとALTに異常がありました。
健康診断結果は?
数値で言うと、
項目 | 数値 |
---|---|
AST(GOT) | 26(~30) |
ALT(GPT) | 53(~30) |
γ-GDP | 42(50) |
これが高いのか低いのかもイマイチわからず、すぐにネットで検索しました(笑)。
まだ・・・重症ではないよな・・・。
自分に言い聞かせるようにつぶやいたあと、妻に相談。
「要精密検査」とのお達し通り、病院に行くことになりました。
内心ガクブル
そのときはね、内心ほんとにガクブル状態でした。
だって、そんなの初めてですよ。
なんすか?要精密検査って???
なんすか?E評価って???
たのむ!!!間違いであってくれ!!!
そう願いながらも、近所の病院を予約、数日後に再検査する運びとなりました。
病院へ精密検査へ
正直、早く来て欲しいという気持ちと、来るなって気持ちのハザマにいながら、精密検査当日を迎えました。
先生に健康診断結果を見せ、チェックしてもらい・・・。
なら採血して、もう一度血液検査をしましょう
そういう運びとなりました。
注射や採血が嫌いな僕。
一年に二度の採血、本当に嫌でしたが、要細密検査が出ている手前、そんなことも言ってられません。
看護師さんの刺す注射に目をそらしながら、「どうか異常なしであってくれ!!!」と、祈るしかできませんでした。
再検査結果
数日後、再検査の結果を聞きに病院へ行きました。
やっぱり、ASTとALTが高い数値になってるね
・・・・・・
やはり測定ミスではなかった様子。
僕の血液、何らかの異常があるのが事実のようでした。
おそらくね、肝臓に異常があると思うから、エコー検査をしようね
・・・はい
あまり聞きたくないワードを聞き、次のエコー検査を予約。
とぼとぼと帰路につきながら、自分はなんの病気なんだろう?と葛藤しておりました。
あーまた長い数日が来る
自分の病気が何なのか?ビクビクしながら待つ、そんな長い数日を、再び迎えました。
エコー検査
エコー検査当日、内心ガクブル、けどサッサと終わって欲しい、そんな気分でいました。
ネットで今の状況を検索すると、恐ろしい診断結果も出てくるワケで、自分は違うと言い聞かせておりました。
ベッドに横たわると、ひんやりしたゼリー状のなにかをおなかに塗られ、妊婦さんの気分が少しだけわかりました。
・・・、先生なにかごにゃごにゃ言っております。
脂肪肝だな~
し・ぼ・う・か・ん!?
先生が見せてくれた画面には、確かに白く影のあるような僕の肝臓が移っておりました。
診断結果:脂肪肝
診断結果は「脂肪肝」で間違いなさそうです。
内心、良いのか悪いのか、判断できずにいました。
先生曰く、よくある症状とのこと。「疲れてない?」とか「疲れが取れにくいんじゃない?」って、散々聞かれました。
それに加え、悪化すると大変になることも、しっかりと聞かせていただきました。
肝硬変だったり、肝細胞癌だったり、そんな話。
生活習慣を改善する必要があると、教えていただきました。
当時の筆者のスペック
ここで、当時の僕のスペックを書いておきたいと思います。
結婚1年目、幸せ太りかどうかはわかりませんが、通常より7~8kgも増量した「78kg」という体重まで成長しておりました。
身長は178cmです。
健康診断の「腹囲検査」では、前年のものと比較され、看護師さんに2度も再測定されたほど。
うん、急激に太ったってのが原因に間違いなさそうでした。
運動の習慣もなく、好きなものを好きなだけ食べていた毎日。
「そりゃ異常出るわ!」って再確認した次第です。
何が体感していた症状はあった?
肝臓病は気づきにくいと言われています。
痛みなどの自覚症状がないからだそうです。
ただ、
- 疲れやすい
- 肩がこる
- 頭がボーっとする
(引用:沢井健康推進課)
と言った症状が出ることもあるそうです。
・・・が、僕の場合は、そのどれも特に派手に自覚したことはありませんでした。
いわゆる無症状ってやつですか。ほんとに何にも感じていなかったです。
健康診断で発覚したから良かったものの、ほっといたらと思うとぞっとします。
この経験からも、健康診断の重要性は再確認しましたね~。
皆さまは、なにか体感した症状はありましたでしょうか?
改善するためにしたこと、方法
ここでは、お医者さまから言われたこと含め、僕自身が脂肪肝改善のためにやっていたことをご紹介していきます。
EPLカプセルという薬が処方された
まずね、お薬が処方されました。
「EPLカプセル」ってお薬、サイズも大きくて、存在感のあるお薬です。
これを毎食後飲んでいました。
大豆から抽出した成分のお薬です。
同一成分配合品がAmazonでも買えるみたいですね。
運動をするようにした|ウォーキング、ランニング
さすがにね、脂肪肝と診断されてしまったら、重い僕の腰も少しは軽くなりますよ。
運動をね、定期的にするようになりました。
メインはウォーキングとランニング。
これで体重を落とすとともに、健全な体を再構築しようと企みました。
お医者さまにも「運動はするか?」と聞かれ、「若いうちからちゃんとやっといたほうが良い」とアドバイスも貰いました。
運動する習慣をつけてみて思ったのが「意外と悪くない」と言うこと。
最初はちょっときつかったですが、ある程度体力が付くと、気持ちがよくてリフレッシュできていました。
ダイエットにもなって、精神的にもさわやかな気分になれる・・・一石二鳥です。
そのときの「ランニング」の様子は、以下記事にまとめています。
あと、地味におすすめなのが「オンラインのパーソナルトレーニング」。
お金はかかりますが、強制的に運動する習慣を獲得できます。病気になるよりかはマシです(笑)。
その中でもおすすめなのは「自宅でできるフィットネスサービス SOELU(ソエル)」。
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食事制限|野菜中心、炭水化物と脂質は控えめに
一番重要なのがここだと思います。
「食事制限」です。
ただ、食事制限という大それたものではなく、あくまで「適切な量食べる」ということを心掛けました。
野菜中心で、炭水化物と脂質を控える・・・健康的で正しい食事をです。
お医者さまに言われたことで、一番インパクトあったのが「あなたは食べすぎです!」、この一言。
確かにね、意識してなかったのですが、僕、食べすぎでした(笑)。
そもそもね、現代人が「食べ過ぎ」らしいです。先生曰く。
あとね、先生「食べることで元気が出ると思ってない?食べないとエネルギー付かないみたいな・・・」、こう言われたのも印象的でした。
確かに「元気つけなくっちゃ」とか言って、バクバクと食べてた気が・・・。
脂肪肝・・・改めて食生活を考え直す良い機会となりました。
脂肪肝と診断された後の話
ここでは、僕が脂肪肝と診断され、その後どうなったか?のお話をしていこうと思います。
改善したのか?してないのか?
改善したならどのくらいの期間がかかったのか?
そのへんを見ていただきたいと思います。
脂肪肝と診断され2か月後に再血液検査
脂肪肝と診断された2か月後に、再び血液検査をするとになりました。
内心ドキドキ、正直2か月しか経ってなかったので、「まだまだ改善してないだろう」って思ってました。
で、結果がこれ。
項目 | 数値 |
---|---|
AST(GOT) | 21(~30) |
ALT(GPT) | 29(~30) |
γ-GDP | 28(~50) |
意外と改善していました。
結果から言えば、問題なしのA評価でした。
脂肪肝、改善は意外と早いのかな?とも思いました。
しばらくは通院を続ける
血液検査の結果は問題なくなっていたものの、しばらくは通院し、薬を飲み続ける運びになりました。
もちろん運動や食事制限も継続。
自分で苦しくない程度に、節制した生活を送ることに決めました。
再エコー検査
脂肪肝と診断され半年後、再エコー検査をしました。
結果、1回目のエコーでは白い影がかなり映っていたのですが、その影はかなり薄くなっていました。
そのときのお医者さまの「脂肪肝は治るんだよ~」って言葉が忘れられません。
このタイミングで、こころのどこかに詰まっていた「脂肪肝」というものから、少し解放された気がしました。
1年後の健康診断結果は?
「肝臓障害の恐れ」と健康診断で指摘され早一年、再び健康診断の時期が訪れました。
僕はというと・・・かなり自信満々。
適度な運動と正しい食生活を続けていたものですから、結果には自信がありました。
項目 | 数値 |
---|---|
AST(GOT) | 19(~30) |
ALT(GPT) | 29(~30) |
γ-GDP | 28(~50) |
もちろん結果はオールA!去年引っかかった項目も、問題なしになっていました。
改善するまでの期間
あくまで医療従事者ではない「患者」としての意見として聞いてください。
ネットで調べてみてもよく書いてあるのですが、脂肪肝の改善は、比較的早いように感じました。
僕の場合、これまで書いてきたように、およそ1年程度で問題ないと言われるまでに改善しました。
ただこれは、
- 通院
- 運動
- 食生活の改善
これらがあってのことだと思います。
脂肪肝と診断された皆さま、ぜひ「正しいやり方」で、早期の改善をしていただきたいと思います。
脂肪肝改善後の変化
最後に、脂肪肝改善後の変化について書いていこうと思います。
僕の体に起こった事実のみを書いていきます。
あくまで僕の場合の話ですので、参考までによろしくお願いします。
体重
体重は1年で5kgくらい落としました。
「なんだか体が軽い」、そんな感覚。
運動もしながらのダイエットになったので、体の調子がすごく良かったです。
疲れやすさ
ここ、かなり体感した点。
疲れにくくなったし、疲れがとれやすくなりました。
脂肪肝と疲れは、かなり密接的なものだと、改めて認識しましたね~。
体の調子はいいし、疲れにくいし、かなりアクティブな生活を送れるようになりました。
健康に対する意識が変わった
健康に対する意識・・・上がりましたね~。
要精密検査というお達しを受け、脂肪肝と診断され・・・。
大病ではなかったものの、健康の大切さを再認識できました。
体が資本とよく言いますが、ほんとにガタが来たら何もできなくなります。
そうなっては遅いので、健康志向にシフトチェンジすることができました。
脂肪肝になったしまったのはいいことではありませんが、結果的にこのような考えになったので、プラマイゼロだと自分に言い聞かせています。
肝臓病はアルコールが原因だと思ってた
肝臓病・・・酒飲みだけのものだとずっと思っていました。
僕はあまりアルコールが得意ではなく、量も飲めません。
だからこそ、これまでお酒とはほとんど縁のない生活を送ってきました。
そのため、僕と肝臓病は、交わらないものだと勘違いしておりました。
結果から言えば、アルコールを飲まなくたって肝臓にダメージを与える場合があります。
僕みたいにね(笑)。
この事実を知っておくことも重要だと、脂肪肝になって気づきました。
まとめ
たかが脂肪肝だと思う方もいるかもしれません。でもそれは間違いです。
しっかり通院して、しっかり節制して、本来の自分を取り戻していただきたいと思います。
本当にね、体軽いですよ。本当にね、疲れとれますよ。
僕は早く気付けて本当に良かったと思っています。
たかが脂肪肝、されど脂肪肝。
見くびることなく、今の自分を見つめなおし、正せるところは正していきましょう。
ちなみに2022年の健康診断での結果もA評価でした。
項目 | 数値 |
---|---|
AST(GOT) | 17(~30) |
ALT(GPT) | 24(~30) |
γ-GDP | 20(~50) |
脂肪肝をテーマに、僕のお話をつらつらと書かせていただきました。
参考にしていただければ幸いでございます。
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