サウナ・交互浴ファンの皆さま、岩盤浴・・・行ったことありますか?
サウナが男臭いイメージだとするならば、岩盤浴は女性が行くイメージ・・・そんなイメージが筆者にはありました。皆さまはいかがでしょうか?
さて、勝手なイメージである女性の花園(?)である岩盤浴に、先日、わたくし(プロフィールはこちら)、行ってまいりました(ひとりで)。
今回の記事では、あくまで「岩盤浴」をメインテーマに、より詳細にレポート、サウナマニアとしての目線でしっかり研究してきました。
・サウナマニアから見て岩盤浴はどうであったか?
・サウナと岩盤浴の違いは?
・サウナ好きに岩盤浴はおすすめできるのか?
サウナ・交互浴ファンの皆さま、少しだけお時間ください。
本記事を読めば、サウナと岩盤浴の両刀使い、健康効果も相まって、サウナーとしてもう一段階ステップアップすること間違いなしです。
岩盤浴チャレンジの目的
まずは、今回の記事の目的から。
・サウナ好きが岩盤浴に入るとどうなるか?
・サウナと岩盤浴の違いは?
・岩盤浴の健康効果
あくまで、「サウナマニアがどう思ったか?」をベースに、これまでの経験やデータを元に、「岩盤浴とはなんぞや?」ということを明らかにしていきたいと思います。
世間一般的に見れば、「汗をかいてデトックスする」ということにおいて、サウナも岩盤浴も、同じようなジャンルにまとめられると思います。
ただ、今回、実際に岩盤浴を経験してみて「岩盤浴とサウナの違い」、「岩盤浴ならではの健康効果」、そんなものに気づかされました。
最初に一言だけ・・・
「サウナ好きの皆さまにも、岩盤浴に行ってもらいたい!」
こんなところで、本編に入っていきましょう。
岩盤浴とは?|スペックのご紹介
まずはとりあえず「岩盤浴とは?」についてのお話ししておこうと思います。
岩盤浴(がんばんよく)とは、温めた天然石や岩石を加工したベッドの上で横になって汗をかくサウナ形式の風呂の一種で、「お湯の要らないお風呂」などとも呼ばれているがお風呂ではない。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A9%E7%9B%A4%E6%B5%B4
室温は40℃ちょい超えくらい、湿度はかなり高く、体感でもかなりしっとりしています。この点でも、かなりサウナとはかけ離れていますよね。
共通点は「汗をかく」と言うこと。
でも、この共通点すら岩盤浴とサウナではかなり違ってきます。そんなところにも注目していただきたいですね。
岩盤浴の入り方
ここではまず簡単に、サウナーの皆さまへ岩盤浴の入り方をレクチャーしたいと思います。
基本的に、岩盤浴は男女共同で、専用の衣服を着て行います。
すごくザックリ言うと「温められた部屋、温められた石などの上にお好きなだけ寝転ぶ」、それだけ。
身体の芯からポカポカしてきて、大量の汗をかきます。ここポイント。
では、筆者が実際に体感してきた岩盤浴レポートを、考察とともにご覧ください。
岩盤浴開始
「40℃より熱いかな?」
重めのドアの先は異空間でした。飛行機から熱帯の外国に降り立った時の感覚に近いです(笑)。
いつものサウナと比較して、
・温度は圧倒的に低い
・湿度は・・・同じくらい?
・サウナマニアとしては正直物足りないかも?
そんな第一印象でした。でも「ポカポカしてなんだか心地良さそう」、そんな感覚。
サウナが短期決戦ならば、岩盤浴は長期決戦。そんなイメージ。
説明通り、仰向けで寝転んでみました。
背中から伝わる熱、全身に浴びる輻射熱、じわじわと少しづつ身体の芯から温度が上がっていく、そんな体感でした。
サウナならばもう汗をかきだすタイミング。およそ5分くらい。ポカポカ暖かいけれども、まだ汗をかきそうにはありません。
でも、なんとなく気持ちが良くて、うとうとしていました。
開始20分
本当に急に!あっという間に!
20分を超えたあたりから、ドッと汗が噴き出してきました。
額からポタポタと垂れ落ちるくらいに。
身体の芯が温まりきり、それがあふれ出したような感覚。
でも不思議とつらさはなく、サウナのような「もう無理、水風呂入りたい!」、そんな気分は感じませんでした。
うとうとしながら「まだ入ってられるな~」、ガンガンに汗をかきながらそんなことを思っていました。
汗の質
これまた驚いたのが、汗の質。サウナの時とはひと味違っていました。
サラサラとした汗で、ベトベト感がありません。
サウナの時が絞り出した汗だとするならば、岩盤浴は自然になににも逆らわず流れた汗、そのような感覚です。
岩盤浴の説明に「岩盤浴でかく汗は天然の美容液です」と書いてあったんですが、まさしくそれが的を得ています。汗をシャワーで流さないことを推奨している岩盤浴もあるみたいですね。
汗だくだくになったらなんだか気分は悪くなりそうですが、そんなこともなく、流れる汗を見ながら、なんだかホワホワとした気分に浸っておりました。
岩盤浴に何分入っていたか?
「もうそろそろ出ようかな~」
そんな気分になったので、岩盤浴から出ることにしました。
今回は、計2回、休憩をはさんで岩盤浴に入ったのですが・・・
1回目:43分
2回目:49分
思っていたよりも長い時間、岩盤浴に居たようです。
でもでも無理して長い時間居たわけでもなく、自分で「心地良い」と思える範囲で、ゆったりしていた結果になります。
ボ~っと、無になっている時間が長かったからか、かなり時の流れが速く感じました。
サウナに入っている時間って、長く感じませんか?それとは正反対なイメージ。
岩盤浴とサウナ・・・体感も違えば、感じる時間の速さも異なることを身をもって体感しました。
心拍数
今回の心拍数の変化のデータをご紹介します。
▲1回目
▲2回目
いかがでしょうか?
まず、岩盤浴では心拍数があまり上昇していないことがわかっていただけると思います。
やや右肩上がりで心拍数100程度を推移しています。
この心拍数がポイント
・長い時間入っていられる
・苦しさがない(むしろ心地良い)
・体温は上がるので、汗はかける
サウナと違って、急激な心拍数の上昇や下降もないため、心臓への負担もとても小さいです。
この点、持病をお持ちでサウナNGな人でも、岩盤浴はOKかもしれません。
また、岩盤浴における心拍数の変動で特徴的なのが、汗をかき始めた20分前後。
20分あたりで、心拍数は少しだけトンと上がります。
と言っても、急激な上昇じゃなく、マイルドな上昇です。このタイミングで、カラダに何かスイッチが入るのだと思います。
岩盤浴後半になると心拍数はやや上昇傾向にあり、このころになると「そろそろ出ようかな?」と体感で思うのでしょうね。
前半、中盤、後半、どこを見てもトータルで心拍数が極端に上がることもなく、いたって適度な範囲での上昇となっていました。
これも岩盤浴の大きな特徴のひとつだと思います。
岩盤浴の効果・効能
ここでは、実際に岩盤浴を体験してきた際に感じた、効果・効能をご紹介します。
・リラックス
・血流促進
・デトックス感
・肌の調子がめちゃくちゃ良くなる
まずは、めちゃくちゃリラックスできます。
サウナがガツっとメリハリの効いたリラックス感だとしたら、岩盤浴はまったりのんびりと言った感じ。
岩盤浴に入ってから出るまで、ずっとポカポカねむーくなります。
実際に、岩盤浴内で寝ている人もいますしね。
日々のストレスも忘れてボーっとできる、それが岩盤浴の魅力だと思います。
また、全身の血流が促進されることで、岩盤浴後には身体がホントに軽くなりました。
汗を大量にかくのでデトックス感もあり、実際に毒素が排出されたかはわかりませんが、スッキリ擦る感覚は、サウナよりも上かもしれません。
最後に、ココ注目。肌がツルッツルになります。
理屈はよくはわからないのですが、ほんとにツルッツルになります。
女性が通いたがるワケ、わかった気がしました。
岩盤浴とサウナとの違い①|汗
ここからは、岩盤浴とサウナの違いについて考察していきたいと思います。
まずは、汗の違いから。
ザックリ言うとこんな違いがありました。
岩盤浴:めちゃくちゃサラっとした汗
サウナ:少しベトッとした汗
この違い・・・かなり興味深かったので、ちょっと文献をあさってみました。
汗はふたつの汗腺、エポクリン腺とエクリン腺から排出されます
そのふたつの汗腺から出てくる汗には、こんな特徴があります。
エポクリン腺:ドロッとした大粒の汗
エクリン腺:サラサラとした小粒の汗
ここから考えるに、岩盤浴でかく汗の大部分はエクリン腺から分泌されたものであると考えるのが自然でしょう。
普段、エアコンなどで快適な環境下にある僕たちは、エクリン腺の働きが鈍ったり、その数が少なかったりしています。
するとどうなるか?・・・汗をかきにくくなるのです。心当たりのある人は多いのではないでしょうか?
つまり普段鈍っているエクリン腺を効果的に刺激できる岩盤浴は、「良い汗をかくためのトレーニング」とも言えそうです。
対して、サウナの汗、高温で一気にかく汗は、エクリン腺とともにアポクリン腺からも分泌されます。
アポクリン線に隣接している皮脂腺は、汗により洗い流されます。
つまり、サウナでかく汗は皮脂の混じった汗であり、少しドロッとしているようです。
「岩盤浴、サウナ、どちらでかく汗も価値がある」、そう言えそうですね。
岩盤浴とサウナとの違い②|心拍数
ここでは、岩盤浴とサウナにおける心拍数の変化を比較していきましょう。
まず、先ほど見ていただきましたが、岩盤浴での心拍数の変化です。
心拍数100を超えたあたりで推移し、やや右肩上がりの変化をしています。
対して、サウナにおける心拍数の変化です。
サウナ水風呂外気浴がセットであるサウナセッションでは、大きく心拍数の上下の変化があります。
「汗をかく」という意味では、似たもの同士の岩盤浴とサウナ。
でも、心拍数の変化に着目して見るとここまで違うのです。
そして、この差があるからこそ、岩盤浴とサウナ、それぞれに特徴があるのです。
例えば・・・
岩盤浴
・長時間入っても苦痛じゃない〇
・長時間入れるからこそ汗がしっかりかける〇
・心臓に負担が小さい〇
・ととのうことはできない×
サウナ
・短時間で一気に汗がかける〇
・なんと言ってもととのうことができる〇
・心臓に負担あり×
ここらへんの特徴をしっかり理解した上で、どちらかチョイスするのも良さそうですね。
岩盤浴とサウナとの違い③|体感
ここでは、岩盤浴とサウナの体感の違いについて見ていきましょう。
まず、すごーく簡単に説明すると・・・
岩盤浴:無理なく入れる
サウナ:少し無理する
岩盤浴が無理なくリラックスして入れるのに対し、サウナは我が身を危険な状態(かなり高温)にさらすと言う違いがあります。
でもサウナは、この極限状態を乗り越えるからこそ「ととのい」が待っているワケで、どちらが良いと一概には言えません。
ただ、心臓に持病をお持ちの方はサウナはNGですが、岩盤浴はOKという場合もあると思います。
そういった意味では、岩盤浴の方がより幅広い人たちに支持されるのかもしれませんね~。
岩盤浴とサウナとの違い④|自律神経
サウナと言ったら、特徴的なのが「自律神経を整える」という効果。
自律神経とは、簡単に言うと「意識していなくても勝手に動いてくれる神経系」のことで、この動きが乱れ鈍くなると身体のいたるところに不調を感じ、メンタルもぼろぼろになります。
ここでは、自律神経に着目すると、岩盤浴とサウナにどのような差があるのかを考えてみました。
ざっくり言うとこんな感じ。
岩盤浴:副交感神経が常に優位
サウナ:交感神経と副交感神経がいったりきたり
サウナが自律神経を整える理由は、この交感神経と副交感神経をいったりきたりするところにあります。
サウナ水風呂でビンビンに交感神経優位になったあと、外気浴で副交感神経がかなり優位になる・・・そのためいわゆる「ととのい」が生まれ、結果的に「自律神経が整う」と言ったカラクリになっています。
一方、岩盤浴は常にポカポカして副交感神経が優位な状態が続きます。
ボーっとして、眠くなるのもそのためです。
じっくりリラックスできて「心も身体も休まったなぁ」そんな感覚。
岩盤浴もサウナも、各々少し異なった特徴があるのです。
岩盤浴:ゆったりリラックスしたいとき
サウナ:自律神経の乱れが気になるとき
こんな住み分けができると思います。
「今日はゆったりリラックスしたいな~」なんてサウナーの皆さん、是非、岩盤浴に行ってみてはいかがですか?
サウナーは岩盤浴も体験しとくべき
今回、岩盤浴チャレンジをしてみて思ったこと・・・
それは「サウナとはまた違って良い、また来たい」と言うこと。
サウナと岩盤浴は似ているようで、汗のかき方から、リラックスの仕方、なにからなにまで違っていました。
岩盤浴には、サウナにはないたくさんの魅力があり、それも実際に体感してみて「サウナも良いけど岩盤浴もすごく良い」そう思いましたね~。
岩盤浴に行ったことのないサウナーの皆さまには、是非ね岩盤浴、行ってもらいたいと思います。
サウナとは違った魅力を、きっと体感できると思いますよ~。
もう一度書きますが、サウナと岩盤浴は似ているようで違います。
岩盤浴では「ととのいとは一味違う気持ち良さ」、「デトックス感」を味わえます。
読者の皆さま、是非とも一度「岩盤浴チャレンジ」、やってみてくださいね~。
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