めちゃくちゃ痛い指の腫れでお悩みの皆さま。ひょうそ、肉芽腫、陥入爪で「治療どうしよう?」とお困りの皆さま。
本当にめちゃくちゃ痛くて、「指きりおとしたろか?」なんてふと思いますよね(笑)。
今回は、そんなお話、ちょっとしたキッカケから、めちゃめちゃ痛い思いをした体験談をお話ししたいと思います。
ここ最近、病気やけがをすると、自分の症状をGoogleの検索バーに打ち込み、その経過や体験、完治までどれくらいかかったか?などの情報収集をするようになりました。
が!今回思ったこと「情報があまり見つからない」。
そうなんです。もう検索しても検索しても、良い情報が出てこない・・・なら自分で書こう。そう思った次第でございます。
今現在進行形でお困りの皆さまに、ぜひ僕(プロフィールはこちら)の経験を参考にしていただきたく、キーボードを叩いております。
- 指が腫れてて何にも手がつかない
- 治るかどうか不安
- 治療をどうすればいいかわからない
- 病院に行った方がいいの?
こんな人には、今回の完治レポート、役に立つと思いますよ。
- 指が腫れた原因は?
- 市販薬は効いた?
- 病院には行ったの?
- どれくらいで完治したの?
なんてことにお答えできる記事になっています。
初めに言っておきます。
自然に治るだろ~は厳禁です!
これでめちゃくちゃ痛い思いをしましたから。
そんなことを頭の片隅にいれてもらったところで、本編に入っていきます。
0日目|指のささくれを取っちゃった
ここがキッカケ、始まりです。
仕事中に気づいてしまったのですね~左手中指のささくれに。
一回気になってしまったら、もう取らないとおさまらない。それがささくれというものです。
特に何も考えずに、ピッて取っちゃいました・・・あんなことになるとも知らず・・・。
でも今思えば、ささくれを取るなんてことよくある話で、その時も大したことになるなんて考えてもいませんでした。
「どうせ悪くても数日間痛むくらいだろうな~」
そんな呑気な気分でいました。
1日目|左手の中指の爪の横が腫れ始める(恐怖の日々の始まり始まり)
「昨日ささくれ取ったところに少し違和感あるな~」
なんて、仕事中に気づきました。
症状としてはまだ違和感程度、少し熱を持ち「ばい菌入っちゃったかな?」くらい。
左手中指の爪の横が少し赤みを帯び、押すと痛みを感じる。そんな具合でした。
「まぁほっときゃ治るだろ!」
そんな風に楽観視していました。
「指 爪 腫れ」なんてキーワードで調べてみると、どうやら『ひょうそ』で間違いなさそう。
そんな自己判断をして「この症状には何度かなったことあるな~」なんて考えていました。
この自己判断で、後々、痛い目を見るとは・・・(涙)。
ひょうそとは?|むちゃくちゃ痛い感染症
ひょうそとはなんぞや?と言うご意見が聞こえてきますので、簡単に説明を引用しておきます。
瘭疽(ひょうそ)とは、細菌感染症の一種。爪囲炎(そういえん)、化膿性爪囲炎ともいう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B2%E3%82%87%E3%81%86%E7%96%BD
簡単に言うと、爪周りに細菌が感染し赤く腫れあがる症状のことを言います。
画像はこちらからどうぞ・・・(閲覧注意)。
なったことある方はわかると思うのですが、これがまた痛いんですよね~。
ドクドクと脈打つ感じで熱を持って、とにかく痛いのです。
僕は何度かなったことがあるので、「今回もひょうそで間違いない!」と自己判断したのでした。
ひょうそには市販薬ドルマイシン(抗生物質)|オロナインもいいらしいけど
仕事から家に帰り、しっかりを石鹸で手を洗い、いつもの薬を塗ろうと、薬箱を開きました。
ドルマイシンと言う薬です。
市販されている抗生物質の入った薬で、めちゃめちゃひょうそに効果があるヤツです。
以前僕がひょうそになったときは、このドルマイシンであっという間に治ったという経験がありました。
だから今回も、ドルマイシンをベロっととって、中指にしっかりと塗りこみ、ばんそうこうでファイナルアンサー。
「あとは待つだけ。自然に治る」・・・なんて思っていたのですね~。
あとは放置|ひょうそは自然治癒してゆく・・・(と思ってた)
「予定通り行けば、2日くらいかな?」
勝手な自己診断をし、ジンジンする中指をかばって生活をしていました。
これまでの経験上、「ひょうそ = 自然治癒」、時間が解決するものだと、そう考えていたのです。
だって、これまで30年くらい生きてきて、数多くのささくれをひっぺがし、何度となく経験してきたひょうそ。
だって、それと同じ症状なのですもの(涙)。
結果から言っとくと、これじゃ今回は通用しなかったのです。
ただのひょうそだったら、ここで済んでいたはずなのですが・・・。
悪化していく様をご覧あれ。
3日目|肉芽腫ができ始める
「そろそろ良くなるはずだ」
ペロっとはがしたばんそうこう。そこにはこれまでなかったはずの「何か」が鎮座していました。
「話が違う・・・」
勝手な自己判断との乖離から、そんな言葉を漏らしていました。
左手の中指、爪をこっちに向けて右側。そこに、謎の赤い塊ができあがっておりました(画像くらいのサイズ)。
その塊をよく観察すると、血管のようなものが通っており、汚らしい表現ですがかなりじゅくじゅくしておりました。
また、痛みは増し、かなりドクドクとした拍動を感じるようになっていました。
左手は使えなくなり、なんとなく筋肉痛のような感覚がありました。
「俺のドルマイシンが通用しない・・・」
そんな悲壮感に暮れておりました。
Google先生に尋ねてみると、僕の左手中指に鎮座しているコイツはどうやら肉芽腫と呼ばれるものであることがわかりました。
肉芽腫とは?
ここで、肉芽腫とはなんぞや?について見ておこうと思います。
肉芽腫(にくがしゅ、慣習的に「にくげしゅ」とも[1]、英語: granuloma)は、炎症反応による病変のひとつであり、顕微鏡的に類上皮細胞、マクロファージ、組織球、巨細胞などの炎症細胞が集合し、この周囲をリンパ球、形質細胞と線維組織が取り囲んでいる巣状病変のことである。免疫刺激の少ない異物により惹起される異物性肉芽腫と免疫反応を引き起こす不溶性粒子により惹起される免疫性肉芽腫に分類される。
なんだか難しいこと書いてありますが「なかったところに謎の肉ができあがっている状態」とでも言いましょうか。
画像はこちらからどうぞ・・・(閲覧注意)。
僕の場合、中指の腫れていた部分の爪に覆いかぶさるように、肉芽腫が形成されていました。
僕の肉芽腫の形状
画像を載せた方がわかりやすくて良いのでしょうが、ちょっとアレなため自重します。
言葉で説明すると、左手中指のささくれを取った側に、モコっと盛り上がった赤い塊があると言ったもの。
色はかなり赤く、感覚的には「皮膚を被っていない肉」と言ったイメージ。
言い方は悪いですが、グロいという表現が一番しっくりくる気がします。
サイズは縦5mm横3mmくらいの結構大きなサイズ。自分が一番びっくりしました。
針とかでつついてみても膿が入っているようではなく、まさに肉片と言った感じ。
つついたらかなりの痛みを伴い、血も出ておりました。
その時の気持ち|自己判断パート2
正直「こんなことになるはずじゃなかった!」これが本音でした。
また、皆さまもよくあると思うのですが、自然治癒するならばそれに越したことはない。できれば病院には行きたくないと言うのが本音でした。
「感染した細菌を体外に出すために、肉芽を作ると聞いたことがある」
確かにそういうこともあるようなのですが、うん、今回はあくまで自己判断。先に言っちゃうと、これは誤りでした。
でもでも、その時の僕はそれを何故か信じ、せっせとドルマイシンを塗り、「一向に治らない。おかしいな~」なんて不安に思っておりました。
4日目|湿潤療法試してみる
日々、左手中指の肉芽腫は成長していっていました。
このままじゃだめだと感じ、別の方法をとってみることにしたのです。
(このとき病院に早く行っときゃ良かった・・・)
ネットでいろいろ調べてみると、湿潤療法が効果があるとかないとか書いてありました。
湿潤療法とは、うん、アレです、キズパワーパッドです。
ケガした部分を乾かさずに、言ってしまったらジュクジュクした状態で保つことで、よりキズの治りを早めると言ったもの。これをやってみることにしました。
これをつけて約2日ほど放置、その間にメキメキとキズは治っていく・・・はずでございました。
6日目|湿潤療法の結果
2日間、僕の左手の中指はキズパワーパッドに封印されたままでした。
もちろん僕の肉芽腫がどう変化したのかは、見れないまま。
心なしか中指の痛みは弱まり「治ってきているんじゃないの~?」なんて気分にしてくれました。
仕事を終え、自宅に帰り、回復への期待を胸に忍ばせ、とうとう2日間に及ぶその封印を解いてみることにしたのです。
・・・
うん・・・さらにでかくなっとる。
(画像参照、冗談じゃなくこのサイズ)。
絶望しました。僕の肉芽腫は、キズパワーパッドの中ですくすくと成長しておりました。
目をそらしたくなるサイズ。ちょっと焦りさえ覚えました。
とりあえず、そーっと指を石鹸で洗い、対策を考えてみることにしました。
(早く病院に行けと、今言えるなら言いたい。)
ひょうそや肉芽腫の治し方をいろいろ調べてみた
今の時代、ネット上にはものすごくたくさんの情報が転がっています。
それを正しいか、正しくないか精査し、正しいと判断したものだけを利用していく。
これが正しいネットにおける情報収集の基本でございます。
検索力には自信がある僕は、このよくわからない今の症状、これを打破すべく、持ちうるすべての力を使い情報収集に明け暮れておりました。
そこで、キラッと輝く情報を見つけたのでした。
クエン酸。
皆さま、ご存じですよね。酸っぱいやつ。掃除とかにも使うやつ。
このクエン酸を、患部にサラサラとまぶす?ことで、肉芽腫が縮小し、最終的にはかさぶたになって完治するというもの。
うん。この話乗った!
検索力に自信があり、正しいものを正しいと見抜く目を持ったわたくしは、早速その方法にチャレンジしてみることにしました。
これも6日目|肉芽腫にはクエン酸って誰かが言ってた
調べてからは早かったです。
一刻も早く、この症状を改善したかった僕は、早速ストックしてあったクエン酸を取り出しました。
ジュクジュクとした状態の肉芽腫、思い切ってクエン酸をひとつまみパラっとかけてみました。
はじめは特に変化を感じなかったのですが、滲出液によりクエン酸はだんだんと湿っていきます。
それとともに、ハンパなく激しい痛み、言うなれば傷口にぶっかける消毒液の大体30倍くらいの痛みが、僕の左手中指に走りました。
その時の顔、アップロードしたいくらい。イメージではこんな感じ。
もうねーびっくりしました。ここまで染みるのかと。予想はるか上を行く痛みでした。
ただ、ここからまだ痛みは続きます。少々放置しておかないと、どうやら効果がないようなのです。
激しい痛みに耐え、40分くらい放置しました。
びっくりしたのが、滲出液が指からタラーっと落ちるくらい出てきていたこと。
クエン酸の浸透圧がどうたらの話で、肉芽腫からでてきたものなのでしょう。
一度、クエン酸を滲出液とともに水で洗い流し、もう一度クエン酸を乗っけて、再度放置しました。
結果、肉芽腫の表面が多少黒くなりましたが、かさぶたとなってはげるとまでは行きませんでした。
肉芽腫のサイズは、少し小さくなったかな~くらいの感覚。あまり大きな変化はありませんでした。
大きな痛みの代償に、特に何も得られず、うん、残念でした(涙)。
一向に治らないひょうそ?肉芽腫?|むしろ症状は悪化の一途
指のささくれを取ってしまったとき、いつもだったら痛みはするが、ここまで腫れたりはしない。
これはただの指の腫れやいつものひょうそとは少し違うのではないかと、この頃から考え始めていました。
(先に書いてしまうと、この考えは当たっている。)
痛みは一向に止む気配はないし、肉芽腫はどんどん大きくなっていく。
「サクッと治る予定だったのに・・・」なんて謎の予定を持ち上げたりもしていました。
そして、心の隅に寄せておいた考え「病院行った方がいいんじゃね?」と言う思いが、沸々と湧き出てきたのもこのときでした。
「ひょうそ 病院」だとか、「肉芽腫 治療法」なんてキーワードで検索すると、中々に怖い病院での処置が出てきます。
なんか切除とか液体窒素で焼くとか・・・そんなの。
少なく見積もってもビビりの僕は、悩みました。
痛い、治したい。でも怖い。
そんな葛藤と闘いながら、スマホ片手にポチポチ。良い方法はないかとリサーチを続けておりましたら・・・
嫁「早く病院行ったら?」
僕「・・・じゃあ、行く。」
とうとう、わたくしは何をされるかわからない。恐怖の扉を開いたのでした。
7日目|病院に行った日
病院に行くと決めた次の日、ささくれをはがしてから7日目。とうとう病院を訪れる日がやってきました。
ビビりの僕は朝から仕事も手につかず、スマホでポチポチさらなるリサーチを続け、病院での処置のシミュレーションを行っていました。
「おそらく、塗り薬と抗生物質の飲み薬が処方されるだけ、あとはとりあえず様子見だろう」
リサーチの結果をお守り代わりに、最も僕に有意なシミュレーション結果をはじき出していました。
指は昨日よりも痛みが強く、早く病院に行きたいという気持ちと行きたくないという恐怖が、まるで天使と悪魔かの如く、僕の頭の中で勢力争いをしていたのでした。
行ったのは何科?僕は皮膚科に行きました
いろいろリサーチした結果、僕は皮膚科に行くことにしました。
なんか、整形外科が良いとか、外科が良いとか、様々な意見がネットに転がっていましたが、一番の安パイ、処置が一番やさしそうな皮膚科を選びました。
そんな生ぬるい気持ちを胸に、皮膚科に行ってきましたよ!ホント!
うん。この気持ちはあともう少し後に裏切られるのでお楽しみに。
このときの気持ち|絶対に切りたくはない
待合室で待つ僕。スマホをいじりながらも、心の中ではビクついていました。
「絶対に切りたくない」
これを読んでいただいている皆さまはわかってくれると思うのですが、「絶対に痛い思いをしたくない」という気持ちでした。
だって、なんか切ったり、焼いたりとか、正直怖いじゃないですか!
皆さま、わかってくださいますよね?
皮膚科での出来事|隣の部屋から聞こえてきた声
そして、病室に呼ばれました。
ここの皮膚科は珍しいタイプで、病室がいくつかあり、先生が部屋を移動してくるタイプでした。
ビクビクしながら待っていると、どうやら今、隣の部屋まで先生が来ているようでした。
そして、その隣の部屋から、恐ろしい話し声が聞こえてきたのでした・・・。
少し動かないでくださいね~すぐ終わりますよ~
すぐ終わりますよ。頑張って我慢してくださいね~
・・・1分経過
もう少し頑張れますか?はい。頑張ってくださいね~。
・・・
な・に・を・し・て・い・る・ん・だ?
こんなことあるって聞いてない!話が違う!
皮膚科では何か塗り薬かなんかで治療するんじゃないのか?
勝手な想像との乖離を、どうしようかとあたふたしていましたら、先生、いらっしゃいました・・・。
我が名は陥入爪|ひょうそじゃなかった僕の指
ちょっと見せてくださいね~
心の準備ができる前に、始まってしまいました。
あ、はい。これね~陥入爪って言って、それで肉芽腫ができてるね~
・・・それなんぞ???
これはね~(続く)
陥入爪とは?|全然治らない原因はコイツだった(陥入爪による肉芽腫)
先生に代わって、Wikipediaを引用しておこう。
陥入爪(かんにゅうそう)とは、爪甲側縁が周囲の軟部組織に食い込んでしまい、疼痛、炎症、肉芽形成、二次感染を引き起こした状態。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%A5%E5%85%A5%E7%88%AA
簡単に言うと、僕の体は傷を治そうとしますが、その傷の部分に爪が引っかかってしまっていて、傷が閉じれない状態のことを言うようです。それでも体は傷を治そうとするから、どんどん肉芽腫が大きくなるのだとか・・・うん、納得。
だからドルマイシンをいくら塗っても、どれだけ時間をかけようとも治らなかったのね・・・。爪が邪魔をして治るもんも治らない状態にあったのですから・・・。
陥入爪の治療?手術?切開するの?|ビビらないで見てください
では先生、その治し方は如何に?
邪魔している爪を切り取ります!
・・・
うん。やっぱそうだよね~。切るよね~。
先生の手元にはニッパーやらピンセットなどなどが続々と集まってきました。
今から切っていきますね~
先生、準備早いな・・・。僕はベッドに寝せられ、まな板の上の鯉状態になっておりました。
それでは切りますね~
先生、麻酔は??えっ・・・え!!!
何がどうなっているかどうかわかりませんが、僕の左手の中指から走り抜ける衝撃。
その衝撃は痛みというよりは、熱さと表現した方が正しいかもしれません。
左手中指に生じた衝撃は、左手の肩ほどまで響いておりました。
すぐ終わりますよ~
・・・これ、どっかで聞いたことある。
僕の顔は痛みで歪んでいるというより、もう笑うしかないという状態でした。
そして一言、処置中に僕は一言だけ言葉を発することができました。
マジでか・・・
・・・
おそらくですが、僕の肉芽腫に食い込んでいる部分の爪を切りとったのだと思います。
そして、爪が肉芽腫に再び食い込まないように、コットンを詰めていると説明を受けました。
処置時間は3分ほどでしょうか?個人的にはその10倍、30分ほどに感じましたが。
処置後の指は正直よくは見れませんでした。すぐに包帯が巻かれていたので。
痛みのピークは過ぎたものの、処置後もズンズンくる重い感じの痛みが続きました。
その日の帰り道|処方されたのはハイセチンP軟膏と言う塗り薬だけ
それで処置は終了、2000円いかないくらいのお金を払いました。
薬局ではハイセチンP軟膏と言う塗り薬だけをもらいました。
なんか「いろんな薬をもらうのかな~」と思っていたので拍子抜けしたのを覚えています。
左手が全く使えないと言っても過言じゃない状態でしたので、薬代の350円を払うのにもなかなかに苦戦を強いられました。
帰り道は、もう、左手をかばいながら家まで帰りましたよ~。
歩く振動が響くだけで激痛が走る状態。テンションは激低です。
正直なことを言っちゃうと「ホントにこれで治るんかよ」なんてこのときは思っていたのは内緒です。
帰宅し、妻にこのお話をすると、うん、笑っておりました。
ここからは、皆さま気になる症状の経過についてお教えいたしましょう。
処置後1日目
朝起きてまず一番に感じた事。それが「痛みがひいてる・・・」でした。
指を軽く押すだけでズキズキしていたのに、それもなくなったと言ってもいいくらいの状態。
「本当に治るんかよ」なんて言っていた昨日の自分を怒ってやりたい。
もちろん完治したわけではないですが、指を押すと痛かったり、細菌感染独特のドスの効いた痛みが、かなり緩和されました。
「先生、神」そう思いました。
今まで、一週間程度、うんともすんとも言わなかった痛みが、たった一日で改善したのです。うん。昨日、思い出したくもない処置に耐えて良かった。
処置後2日目
2日目も非常に状態が良かったです。強いて言うならば、
- 左手が熱を持っている感じ
- 若干のむずかゆ痛さ
これらがまだありました。
熱を持っている感じなのは、おそらく菌を退治してくれている証拠でしょう。
むずかゆ痛さは、なんとなく傷が治るときの感じに似ていて、少しだけチクチクする感じ。
でも、ここまですぐに回復するとは・・・2日目も1日目と同じことを考えていました。
お風呂あがりに指に薬を塗ってみることにしました。
ちょっと傷を見るのが怖かったのですが、思ったほどはひどくなく、かなり肉芽腫が小さくなっていました。
ジュクジュク感もかなり収まっていて、なんだか「治りかけ」という感じ。
ちょっとテンション上がりました(笑)。
病院で教わったとおり、ガーゼに薬を塗り、それを指に固定、包帯で軽くふわっと巻きます。
明日は病院。少し楽しみです。
処置後3日目|2度目の通院
状態は昨日と大きく変わらず、腕から指先にかけて熱を持っている感じが気になりました。
今日は、病院でございます。僕の自然治癒力のすごさをあの医者に披露してやろう←。
仕事が終わり、数日前にひどい思いをした(失礼)病院に行ってきました。
処置内容はまだ不明。ちょっと痛いことされないかだけ気になってました(これからされます)。
前回と同じ部屋。先生を待ちます。今回は特に怖い声はあがっていませんでした。
指の包帯をとっておいてくださいね~
昨日自分で巻いた包帯を自分ではがす。傷を見てみると、なんだか昨日よりも調子が良さげに見えました。
調子はいかがですか~?
痛みはかなりひきました~少しだけチクチクします
まだ傷は完璧には治っていませんからね~経過は良好です。傷をキレイにしていきましょう
先生の処置が始まりました。内心ドキドキ。
ピンセットで大きめの綿をつかみ、そこに看護師さんがおそらく消毒液をかけました。
その綿を先生は、僕の指にグリグリグリっと塗りつけてきました。
一言、激痛。
ランキングをつけるとするならば、
- 1位 最初の処置 痛みレベル100
- 2位 今回の処置 痛みレベル40
- 3位 クエン酸 痛みレベル5
こんな感覚。うん、めちゃくちゃ痛い。まだこの痛みが指に眠っていたのが怖いと思うくらい痛い。
爪にまだ覆いかぶさっている肉芽腫を、まるで居酒屋の暖簾かの如く「いらっしゃいませ~」するのである。
齢31にして、泣くかと思った。
一通りいじめ・・・キレイにされた僕の指は、前回と同じで薬を塗り、ガーゼと包帯に包まれた。
その日は特に薬をもらうことなく終了。また重い足取りで家路につきましたとさ。
処置後4,5,6日目
ここらへんはまとめて。
正直、かなりの勢いで指は良くなっていきました。
これまで左手中指をかばった生活をしていたのですが、それも大幅に改善し、かなり快適。
キーボードを打つことですら、左手中指でやっていませんでしたから、記事を書くのも楽になりました。
腕や指に感じていた火照った熱さのようなものは、だんだんと薄れてきました。
うん。いい調子。
もう、依然感じていた感染症独特のズキズキした痛みはまったくと言っていいほどありませんでした。
ありがたいぜ~。そんな気分。「健康の大切さはそうじゃなくなってはじめて気づく」と言いますが本当にそう。
もう絶対指のささくれは取らないと誓ったのでした(笑)。
処置後7日目|3度目の通院
本日、3回目の通院。左手の痛みはもうないといっても過言ではありませんでした。
でも、気になるのが二度目の通院時に味わった消毒。
あの激痛を今日も味わうのではないかと内心ヒヤヒヤしていました。
相変わらずいつもと同じ病室に案内され、指の包帯等々を外してみました。
あれだけ大きく膨らみ拍動していた僕の肉芽腫は、かなり小さくしぼみ、触るとかなり固くなっていました。
「だいぶ良くなったな~」なんてしみじみ自分の左手中指を眺めていましたら、先生が忙しなく病室に入ってきました。
調子はいかがですか~?
もう、全然痛くないです
傷を見せてくださいね~うん、いいですね。傷を少しキレイにしますね~
・・・キタコレ、ほんと優しくして・・・
グリグリグリ・・・
ハッ!痛くない!
前回の通院ではあれだけ痛かった消毒作業が、まったくと言っていいほど痛くありませんでした。
肉芽もかなり小さくなってますし、これがだんだんかさぶたのように取れていきますよ。 一応コットンを詰めておきますね。一週間後にまた来てくださいね
・・・
僕がこの症状に悩まされ、早二週間。普通の生活に戻れそうだとやっと実感できました。
左手中指をかばいながらの生活も、少しづつ消えていきそうです。
処置後14日目|4度目の通院
もはや僕の指には肉芽腫の抜け殻のようななんとも言えない萎れた何かが鎮座しているのみ。でもとれそうでとれないそれは、僕の指で心地良さそうにしていました。
参考になるかわかりませんが、肉芽腫の様子を少し書くと、血豆のようなかさぶたのような、でも触ると乾燥していてカチカチの硬さ。本当に取れそうで取れない。でも「無理やり取ったら痛いんだろうな~」くらいの状態にありました。
もうほぼなにも変わりない日常を取り戻し、もう指の痛みはありません。
そんな中、4度目の病院に行ってまいりました。
病院の内容は、まったく前回と同じ会話・処置なので省きます。
陥入爪による傷はもうすっかり癒えているらしく、
もう普通に手を洗ったりしてもいいし、普通に過ごしていいよ
お墨付き、いただきました~。
「これで通院も終わりかな~?」なんて思っていたのですが、来週もくるようにとのこと。「この肉芽腫の抜け殻とお別れするまでは通院が続くのかなぁ?」なんて考えていました。
先生曰く「いつしかポロッと取れるよ!」とのこと。
記事を書いている今も心地良さそうにしているコイツとのお別れは、もうすぐな気がします。少しさみしい(笑)。
処置後17日目|ついにこのときが!!!
もう指にガーゼと軽めの包帯をしているのにも慣れてきました。
この状態になってからもう2週間以上も経つので「そりゃそうか」なんて思います。
いつも通り、出社しパソコンの電源をON、いつも通り仕事をしていたときのことでした。
痛みがあるときよりもずっと固くなり、もはや抜け殻のように変わってしまった僕の肉芽腫・・・首の皮一枚になっていることがわかりました。
もう僕が少しだけ手を加えてあげれば、この肉芽腫の抜け殻は僕の手を離れます。
少し腫れたり、ズキズキしたり、とんでもない痛みで僕を楽しませてくれた肉芽腫。今思えば、長いようであっという間の日々でした。
ガーゼの隙間から、肉芽腫をふんわりと指でつまむと、とうとうこのときがやってきてしまいました。
僕の肉芽腫は、気づいてから20日くらい、病院で処置して17日目、僕の左手中指、その右側から巣立ちました。
やってくるとはわかっていたけど、まだ先だと思っていた。
僕の肉芽腫は、僕の知らないところで、僕の元を離れる準備を少しづつしていたようでした。
僕の指元には、肉芽腫がまだあった頃の名残が少しだけ残っただけで、あの頃の、一昔前の左手中指に戻っていったのでした。
処置後21日目|5度目の通院
もう5度目になる皮膚科までの道。
でも、もうあのときの肉芽腫は、もうこの指にはありませんでした。
いつものように、でも右手じゃなく左手で、診察券を受付で渡しました。
いつものように、自分の名前が呼ばれます。
いつものように、病室で先生を待ちました。
調子はいかがですか~?
とれました(涙)
もう大丈夫ですね~これでもう来なくて大丈夫ですよ~
先生はそう言うと、5秒くらいで病室を後にしました。
これで卒業ですね~
僕の約1ヶ月近く、長い長い日々が、痛くて痛くてたまらない思いをした日々が、ここでようやく終わったのでした。
両手でブログを書けるようになった喜び、新型コロナウイルスによる新しい生活様式が叫ばれる中好きなだけ手が洗える喜び、そしてなにより当たり前の日常を取り戻した喜びを噛み締めながら、このしょうもない小説調の語りをやめようと思います。
結論|これ見ているあなた、今すぐ病院に行くべきだ!
いかがだったでしょうか?
今現在進行形で痛い思いをされている方にとっては「良くも悪くも現実を突きつける記事」となっていたのではないかと思います。
筆者はビビりだから良くわかるんですよ~。
「自分で治せないかな?」とか「うん。ほっときゃ治るだろ」とか。
実際に、最後まで病院行くかどうか悩んでましたからね~。
でも、病院で痛い思いをしたけれど「病院には絶対に行った方が良い」と言い切れます。
しかも、悪化する前にできるだけ早く。
だって病院に行くと・・・
- 圧倒的に早く治る
- 不安が解消される
ずーっとズキズキした痛みに悩まされ続けるより、一回サクッと病院に行ってササっと早く治した方が圧倒的に良いです。
今後の自分への戒めも込めて、この記事を作成しました。
もう一度書きます。現在進行形で、僕と同じような症状に悩まされている人!
一分一秒でも早く病院にかかりましょう。
「結局、早めに病院に行ってて良かった~」と思えると思いますよ。
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